専門家派遣事例集

八丈島から発信する働き方改革【有限会社峯元電気】

企業紹介

社名:有限会社峯元電気
事業内容:電気・空調工事関連業務 / 従業員数:7名
代表取締役 峯元 隆二 さん

担当した専門家
杉山 達郎

杉山 達郎 Sugiyama Tatsuo
株式会社オフィス ア ライト
杉山達郎社会保険労務士FP事務所

社会保険労務士、CFPファイナンシャルプランナー、年金アドバイザー

本事例の3つのポイント

  • 専門家から労務管理に必要な基礎知識についてレクチャー
  • 勤怠を正確に把握するためにウェブ勤怠システムを導入
  • 今までなかった就業規則を作成

観光地ならではの土日出勤と残業管理に関する課題

Q.会社について教えてください。

 有限会社峯元電気は、八丈島に拠点を置き、電気と空調工事関連の業務を中心に幅広くサービスを展開しています。従業員の主な年代は30代で、現場作業4名、事務スタッフ3名で構成されており、官公庁や民間企業からの様々な依頼に対応しています。

Q.貴社が抱えていた課題について教えてください。

 当社では特に、土日出勤と残業管理に関する問題がありました。ただ、これらの問題を初めから認識していたわけではありません。労働基準監督署の訪問があった際、時間外労働の上限規制について話を伺う機会があり、問題に向き合うキッカケとなりました。

 八丈島は観光地なので、ホテルや飲食店などからの緊急の依頼が多く、土日の突発的な出勤が頻繁に起きていて、急遽出勤することになった際の勤怠の扱い、残業時間の計算、振替休日の取得に関することなど、はたして自社で正しい労務管理ができているのか疑問でした。

 昔は「工期厳守だ」「土日もバリバリ」という会社も多くありましたが、残業時間の削減についての社会的な動きもあって、徐々にそういう会社は少なくなってきていますし、島内の企業さんやお付き合いのある企業さんとお話するなかでも、業種柄、時間外労働の削減は難しいという声が多く、うちはどうしていこうかと思っていたところが正直な現状でした。課題はぼんやりと見えているけれど、どこに相談をしたらいいのだろうと思っていたところ、東京都の専門家派遣を知りました。インターネットの情報は信憑性に欠けますが、東京都主催の事業であれば安心ですし、専門家から直接アドバイスをしてもらえるという点に魅力を感じ、利用することにしました。

勤怠管理方法の見直しと就業規則の作成

Q.専門家からはどのようなアドバイスを受け、改革を進めていったのですか?

 まずは労務管理の基本として、残業や休日勤務、給与計算などの考え方について説明を受けました。

 例えば、休日といっても法定休日、所定休日があるということや、会社としての週の始まりは何曜日なのかなど、会社としての細かいルールを一つずつ確認しました。

 土日の扱いについては、当社の業務上、日曜日は休みで問題ありませんが、土曜日については突発的な出勤が発生するので、ローテーション勤務や変形労働時間制、振替休日・代休制度など、専門家の方から複数のパターンを提案してもらい、どういった働き方が当社にあっているのかを従業員の意見も聞きながら決めていきました。

 また勤怠管理について、今までは紙のタイムカード方式でしたが、より正確に勤怠状況を把握するため、ウェブの勤怠システムに切り替えました。以前は社員のタイムカードを机に並べて何時間も計算していましたが、ウェブなら残業時間の把握もすぐにできますし、現場で働く従業員も外出先からスマートフォンで勤怠を入力することができます。

 基本的な方針を決めたあとは、それを規則にも入れておいた方が良いということで、就業規則を作成することにしました。厚生労働省のモデル就業規則をベースに疑問点を都度専門家に確認しながら作成していきました。自分だけで作ると不安ですが、社労士に見てもらいながら作成していったので、安心して進められました。

Q.専門家派遣を利用して、どのような効果がありましたか?

 土曜出勤や残業した際の扱いが明確になり、実際の労働時間にメリハリがつくようになって生産性が上がりました。今回のアクションを通じて従業員にも聞き取りを行ったことで、会社が変わろうとしていることを感じ取ってくれたのか、残業時間を減らしていこうという社員の意識醸成にも繋がったと思います。

 また就業規則を作成したことで、既存の従業員へ胸を張って会社のルールを説明できるようになりましたし、応募者や新入社員への情報提供という部分でも信頼に繋がっていると思います。実際、今年入社した社員を雇用する際にも、就業規則に基づいて会社のことを伝えることができ、安心して入社してもらえました。

 就業規則を作成した際には、これまで曖昧だった副業についてのガイドラインも盛り込んだので、今後は多様な働き方が進んでいくことを期待しています。

継続的な成長への一歩

Q.今後の取組について教えてください。

 現在は採用戦略について専門家と相談中です。

 私たちのように、まだ規模の小さい会社では、社労士と顧問契約を結ぶのは費用的な面でなかなか難しい事情もあります。インターネットの情報だけでは本当かどうかも分からず、調べる時間もあまり取れないので、そこをサポートしてくれる専門家派遣はとてもありがたいです。これからも社員一丸となって、こういった制度をうまく活用して、もっと働きやすい環境を作っていきたいですね。

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